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Veteran-Cycling-Clubの会報誌(420号・April/May 2024)に、“サイクルスピードウェイ”の投稿記事があった。この競技、ご存知でしょうか? 苦い挑戦でした。coppiのバックス事務所は2019年からしばらく、東京・たちかわ創造舎の未舗装校庭でこのレースを定期的に開催。

参加人数こそ少なかったものの、遠く九州から参戦してくれた人もいた。現在は会場が使えなくて中止です。コロナ禍もあったし、仕方ないですね。サイクルスピードウェイとは英国発祥のダートレースで、イギリス連邦では地味にリーグ戦なんかやっています。コモンウェルズゲームのひとつ。

元々は1920年代にイギリス国内発祥とか。発展の火種は<1945年のロンドンで爆撃された跡地でレースが行われるようになり、東ロンドンだけでも1950年までに200ものサイクルスピードウェイのクラブが立ち上げられて普及していった>と、Wikipediaに書いてある。

日本のBMXレジェンドであられるT・Mさんはcoppiの審判仲間で、彼の影響で手をつけたサイクルスピードウェイは、小さな広場があれば簡単にできるのが最大の魅力。

難しく考えるなら国際規則に則りやるべきですが、「固いこと言いっこなし」が僕の好きな言葉。本来の競技規則は、ブリティッシュ・サイクリング(旧イギリス自転車連盟)のホームページに掲載。「格好から入る」もまた嫌いでないので、たちかわ創造舎ではスターティングゲート、審判(アンパイア)の服装なんかも拘り、ユルくやっていました。

スターティングゲート製作などそれなりに投資したのは、将来的に商業化の可能性を夢見たからです。夢でした。が、今でも地方の町おこしのイベントや、何かのアトラクションのひとつにお呼びがかかれば、ハイエースロング1台で舞台装置持参してどこでも開催できます。BMXのフラットランドがコンパクトな舞台で盛り上がるイベントの代表格ですが、サイクルスピードウェイは参加型イベントとしてとても強力で可能性ありです!

正当なサイクルスピードウェイ用参加車両は、シングルスピードの26インチホイールでノーブレーキがお約束すが、お遊びイベント的なら固いこと言いっこなし、ママチャリでもOKです。車体を傾けてドリフトしながらコーナーを抜けるスリル溢れるサイクルスピードウェイ、危険でもあります。「だから面白い」なんて、反社会的でしょうかね。

『サイクルスピードウェイ用自転車の広告』

フレームは、スピードウエイに適したアングルを採用し、フォークには特別メッキしたトラスドステーを装備。ハンドルはレギュレーション適合の最大幅で、車輪は26インチ1 1/2のダンロップでスキッドを最小限に抑えられる。ギヤはトラック用。リヤエンドはドロップアウトで急いで車輪を外せる。

この記事はデイブ・トゥイチェットさんがベテランサイクルクラブ会報誌に投稿され、2ページに渡り掲載されました。かつてデイブさんは、国内リーグで優勝したエディンバラのチームに関わっていたそう。そして昨年、彼のチームメイトは80歳にしてオーストラリアの退役軍人ミーティングに参加とか。

人生を愉しめる自転車遊び、いいものです。

Post Author: coppi