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オーストリアの1980年代のロードレーサー、プフ。

2本の細めなシートチューブが横に並び、間から後輪が少し出ています。

そう、極端にチェーンステーが詰まっているのでタイヤクリアランスを逃すための工夫です。

 

トップチューブにmistral yltimgとデカールがあります。

ミストラルは冬の季節風を指す言葉で、風が合わさるというようなモデル名ではないかと推察。

2021年のFERRO mari e monti で見つけていちばん珍しいなと思ったのがこれ。

プフは1864年に小銃工場として設立され、自転車は1894年からとWikipediaに書いてあった。現在は軍用車両を作っているとか。

オーナーは茨城県のショップNAKASIMA CYCLE FACTORY店主で「去年に通販で買いました」というグッドコンディションのビンテージバイク。フレームはレイノルズ531チューブで、コンポーネントはカンパニョーロ・スーパーレコード。ステムにあるPUCHの四文字が浮き彫り、フォークグレイズのクラウン部が穴開き。オーナーが笑顔で「傘を突っ込めます」と冗談。

 

可愛い犬をザックで背負って走っていたオーナーが休憩時にちょっと試乗させて頂いた。

「直進性が悪くて手離しできないほど」とのアドバイスをもらいましたが、coppiの印象はそれほど直進性はひどくない。踏み込むと気持ちよく前に出るかかりがいい特性で、フレーム剛性もバッチリと思いました(現代のロードバイクとは比較できません)。

それにしてもカンパで組まれたイタリアンバイクはやっぱりカッコいい! メルクスが活躍し、モゼール、イノーなんかまではロードレーサーの黄金時代。その最後に輝いた一台がプフなんですね。

Post Author: coppi