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4月19日21時からのテレビ朝日『タモリステーション』は、事前の番組宣伝では地元・房総の海が舞台。さっそくチェック! 番組は日本の海と魚をめぐる2つの環境異変を解き明かしてゆく。<海水温の上昇>、そして<海洋酸性化>だ。

冬の東京湾で、本来は夏の魚である太刀魚の漁獲量が増えていたり、日本各地でイワシが大量死で浜に打ち上げられたり、明石のタイ、大間のマグロなどがご当地で水揚げされにくくなったり、それらの背景には温暖化がある。南の海から魚がどんどん北に移動している。

一方で、北の海では大気中の二酸化炭素が大量に海に溶け込み、元々は弱アルカリ性の海が酸性化している。海は大気中に排出される二酸化炭素全体の約30%を吸収。海藻などの海洋生物によって二酸化炭素は分解されてきたが、北の海では海水に溶け込む量が多くなっている。

酸性化が進めば、海藻もサンゴも弱くなる、とりわけサンゴは石灰化して骨格形成が鈍化。藻類が減少するとそこに棲んでいたサザエやウニが採れなくなる。炭酸カルシウムは酸性の液体に溶ける性質を持つため、甲殻類の殻が形成できなくて、カニやエビなども少なくなる、プランクトンもいなくなる。だから、食物連鎖が崩れてゆくのだ。

タモリステーションの内容は、このサイトと重複。

「海洋酸性化とは?原因や生物に与える悪影響、現状からわかる対策を簡単解説」

https://spaceshipearth.jp/ocean_acidification/

南の海の温暖化、北の海での酸性化、南の海から移動する魚に対してタモリいわく、「板ばさみだ」と、深刻ぶらずに危機を軽妙に表現。さすが、上手いこと言うなぁ。

東京湾の出口あたりがcoppiの行動域ですが、数年前より浜に打ち上げられる藻類が少なくなったのは実感。遠浅の岩場で潜ると海草も少なくなっている気がする。タモリの番組では勝山の海でロケをしていたが、勝山は江戸時代に捕鯨が盛んでした。

勝山漁港の裏手に小高い山がある。そこに見張りが上り、鯨を追う船に合図を送っていたという。勝山には地魚だけで握ってくれる寿司屋もある。

これは昨年の夏に勝山のお隣、南房総・岩井海岸に打ち上げられたクジラの死骸。この辺り、それなりに海洋生物はいます。でも房総半島、木更津より東京寄りの海はほとんどが埋立地で人口岸壁。海遊びできません。

この美しく豊かな房総の海が、孫の代まで人のココロを癒してくれる海であるように願います。

Post Author: coppi