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1970年代にサイクリング写真集団を立ち上げた原明吉さんは投稿マニアでした。1966年の「旅とサイクリスト」10月号表紙はいわく付き! ニューサイクリング誌の今井彬彦編集長ファミリーと島根半島を旅したツーリングレポートをだまってライバル誌の旅とサイクリスト誌に投稿したのです。

なんと、その投稿写真が表紙を飾り、峠を押し上げて歩くサイクリストは今井彬彦編集長。表紙は雑誌の顔、そこにライバル誌の名物編集長ではマズイでしょう。「『よくも載せたものだ』と今井さんが怒られました」と原さん。怒りは原さんにというよりも旅サイ編集部の良識不足に向けていたそう。

島根半島の輪跡は約100kmほどですが細道をつなぎ、自転車を担いだり、漁師の船で対岸に渡ったりと、ずいぶんスリリングで変化に富んでいたようです。

次回は、そのときの誌面をご紹介します。

Post Author: coppi