なるしまフレンドの会長・鳴嶋英雄さんが10月14日、87歳で亡くなっていた。故人を偲んで思い出を書きます。
鳴嶋英雄さんは1964年の東京オリンピックに向けて熱心に練習をした選手でした。自ら走るだけでなく、サイクルショップを興して営業しながらクラブ員の育成に励まれ、さらに1980年にはスポーツ競技としての自転車普及の旗を掲げてJCRC(社団法人日本サイクルレーシング協会)を立ち上げて会長になられてと獅子奮迅のご活躍、自転車愛ひと筋の偉人です。
日本でEroicaを立ち上げた2013年、当時は“Le英雄”という大会名だったので、「こりゃ英雄さんをご招待しなくちゃ!!」と興奮して八王子のご自宅を訪ねてゲストライダー参加をお願いしたところ快諾いただいた。
「俺っち、もう古い自転車なんかないよ」とおっしゃっていたのに大会当日、山梨県の西湖いやしの里根場に現れた英雄さんはデローザのエロイカクラスのロードレーサーをご持参され、イタリアから来日したメンバーと笑顔で走ってくれました。
もう、この世ではお会いできないのが寂しい。献杯。
心からお悔やみ申し上げます。