夏本番直前、テレビニュース特集で、<「溺れる人がいたら“背浮き”で待て」と叫びなさい>ネタがよく取り上げられています。
川や海で溺れている人を見つけたら、飛び込んで助けに向かうと二次被害に結びつくから、溺れている人に、「背中で浮いて!」と声がけしなさいという啓蒙ネタ、正論ですが溺れている人にそれは困難でしょ。
NHK健康チャンネルwebより引用
現実的とは思えません。川や海で流されていると風が吹いてウネリや波がある。水面が静かなプールならまだしも、背浮きは非現実的と思うのです。
ドラーンプルーフィング(drown proofing )は、水難事故で沈んだり溺れたりせずに生き残るサバイバルの方法です。背浮きよりこっちがいい。
この方法は水中で垂直に浮き、頭を水に浸した状態でイラストのように両腕を下に漕ぐと浮きます。必要に応じて呼吸のために浮き上がることができる。頭が出たら素早く息を吸い、リラックスして沈む浮くを繰り返す。その頻度は1分間に5〜10回。これを行う必要エネルギー量はほとんどないため、理論上、非常に長い間水中で生き続けることができる。
*浮き上がるときは風下になるのが好ましい。風に向かって浮くと水を飲む恐れがある。
飛び込みプールで着衣のまま練習できればいいのですが、溺れていると思われかねないので、どこかで機会があれば試してみてください。
溺れている人には、浮くモノ(浮き輪、空のペットボトル)にロープを結んで投げてあげるとか、長い棒を差し出すのが安全策です。
参考:「あなたにも出来る やさしい救急法 TYCクルージング委員会」