Site Loader

南房総の掘立小屋を拠点にサイクリングすると、そこかしこに小規模牧場がある。安房の国、ここは日本の酪農発祥の地であったそうです。

鴨川の「酪農のさと」で得た情報では、日本の牛乳の歴史は飛鳥・奈良時代から始まる。645年、大化改新のころに天皇に百済からの帰化人が牛乳を献上した。平安時代、貴族や皇族の間で牛乳飲用が広まった。そして江戸時代、八代将軍吉宗がオランダ人に馬の医療用として牛乳の必要性を教えられてインドから白牛3頭を輸入して嶺岡牧(千葉県南房総市)で飼育を始めた。これぞ“近代酪農”のスタート。

「酪農のさと」HP

https://www.e-makiba.jp

「酪農のさと」では牛乳を用いた郷土料理教室もあります。チッコ(カッテージチーズ)料理は大山千枚田の古民家レストランでも味わえます。

安房は平安時代から中央に馬を献納するため多くの牧場があり、戦国時代は武士集団に馬を供給。そうした背景があった。幕末の房総における牛馬飼養頭数は牛120頭あまり、馬5,500頭弱でしたが明治に入ると馬の生産は衰退して牛による酪農が盛んになった。

そういえば、coppiは幼少時に親戚のおじさんに連れられて房総に海水浴にきた。そのとき牛乳を一升瓶で牧場からもらって沸かして飲んだ記憶がうっすらある。子どものころはコーヒー牛乳が好きだったが、美味しいアイスクリームやチーズを食べるようになると牛乳の乳脂肪分に興味が向いた。海外で飲む低温殺菌で乳脂肪分3.8%を超えるような美味しいミルクはバターや生クリームの原料になることが納得できる濃厚さだ。

それでも、房総の地場産業的牛乳ブランドの牛乳(高温瞬間殺菌130度C2秒、乳脂肪分3.5%以上)は都内で買う大手メーカー牛乳とスペックが同じでもどこか美味しい気がするのです。

夏の牛乳は、牛の水分摂取が増えるのでサッパリ気味になり、冬は濃厚気味になる。これからの季節、温めてカップに注ぐと表面に薄い膜ができる甘味あるミルクで、幸せになりたいなぁ。

Post Author: coppi