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スポーツ現場でヘルメットは、頭部を衝撃から保護する帽体です。2022年エロイカジャパンでは、3年前にまだ努力義務であった「ヘルメット着用」が義務化として参加者たちに周知されました。

ヘルメット。イタリアではCASCO(カスク)ですね。

日本では帽体のない昔ながらのカスクは、工業規格の安全基準を満たさないので発泡材を充填した樹脂製帽体がないためにヘルメットとして認めない見方が一般的。ですが、紀元前から兵士の頭部を保護するための防具は革でつくられていました。自転車競技ではUCIがロードレースでヘルメットを着用義務化するまでは、帽体のない革カスクがプロレースで伝統的に用いられていた。

 

そんな過去を振りかえれば、革カスクもcoppi個人は許容範囲と思っています。写真は2015年にイタリア本国のエロイカ・グローバルが来日して走ったときの写真。先頭のエロイカ創始者ジャン・カルロ・ブロッチ氏は綿キャップと革カスクを着用です。

エロイカジャパンでは、<エロイカ時代のエレガントな装い>をドレスコードとして求めています。その解釈は幅があってかまわないのですがヘルメットは現代的スタイルでなく、伝統的イメージを大事にして選んでいただきたい。最近は日本製でもシックな色の自転車用ヘルメットでJCF認定シールが貼られた製品もあります。

写真の2つは、右がカブト製のJCF認定ヘルメット。左がLobell製の革カスクですがツィード素材のカバー(オプション)を被せるとハンチング帽のように見える。どちらもcoppi愛用のお気に入りです。

本来、ヘルメットやグローブ着用は遊びの主体である個人が自由にしていいものですが、イベント参加は社会的な行為なので、安全規則があればそれを遵守していただけないと困ります。

遊び心をもった人は、ヘルメットを自作されていました。これ、往年のドミフォンレースでステイヤーが被っていたヘルメットに似ていますね。樹脂の帽体を革で覆った手作り。 あなたには脱帽です!

 

Post Author: coppi